マネキネコ(ゲームレビュー)
同人フリーゲームのレビューをしております。 たまに、アニメなどの話題も。
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制作:NOSTALGIC GARDEN
ジャンル:学園青春サウンドノベル
※対象年齢12歳以上推奨
浅井悠一は、救いようのない遅刻魔。遅刻の罰則として、図書室の棚整理の手伝いを図書委員の渡辺渚とすることになったが…
学校内で噂になっている「願いが叶う本」をめぐる学園青春サウンドノベル。
自己中で、我侭で、愚かで、残酷で、不器用…そんな普通の少年少女のお話です。
(制作者様の説明文より引用)
本作はマルチエンディング形式のサウンドノベルとなっております。
「青春」サウンドノベルと銘打っていますが、この作品には青春の「さわやか」さ、「甘酸っぱ」さだけでは括りきれない程のちょっとした「凄み」があると思います。
初回プレイでは「浅井悠一」編からのみスタートします。彼のルート終了後に、タイトル画面に「渡辺渚」編が現れる仕組み。
まず、浅井悠一ルートでは二つのエンディングを見ることが出来ます。
ED1を最初に見た後に迎えたED2には衝撃を受けました。ED2の名前が「彼女の本当の願い事」である事を理解すると同時に、後から追い討ちの如くじわじわと寒気と恐怖を感じさせられました。
このエンドはとにかく救いがとことん無くて、ちょっと沈みました… 作品傾向が「ダーク」というのを念頭に置いても、心にグサリと来て困る。
『彼女』の心の歪みと残酷さをまざまざと見せ付けられたのと同時に、やっぱり人間は時に平気な顔してえげつない事をするものなんだなとしみじみ考えさせられました。
ED1とED2を迎えた後に渡辺渚ルートが開かれます。
彼女のルートの冒頭では、浅井悠一編を彼女の視点でなぞるように進みます。
浅井君の視点だけでは分からなかった、渡辺がどう思っていたのかがちょっとずつ判明していくのが楽しい。渡辺の毒舌もなかなかキャラにはまっていて良い感じです。
そして、後半にて渡辺が「願い叶えの本」と接触し、現れる選択肢により、願いを叶えるかどうかが決まるのですが…
ラストの読後感が爽やかで良かったです。
ED5で浅井君が取った、彼の男気溢れる決断に拍手を送りたい。
ちょっとダークで、爽やかな青春恋愛ノベル。興味があるのなら、是非プレイしてみてください。
プロフィール
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女性向け(乙女・BLゲーム)の感想も扱うのでご注意ください。
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